2006年8月28日
療養病床の6割削減で、3000億円の給付抑制 [ news ]
以前からこのブログでもお伝えしてきた「療養病床の削減」に関して厚生労働省は、療養病棟を6割削減する計画を実施するため、介護保険の給付費が2012年度の時点で1000億円増える見込みとの試算をまとめました。
制度を実施するために1000億円も増えるというのは、ものすごい大仕事です。
現在は医療保険の給付対象である入院患者の多くが介護保険施設に移るため。ただ医療保険の給付費は4000億円減るので、全体では差し引き 3000億円の給付抑制になるとしている。(NIKKEI NETの記事より引用)
以前のエントリーでも触れたように、療養病床の削減は「社会的入院」を減らすことが目的です。社会的入院とは、介護施設が満室だったりするために、医療以外の理由で「必要のない」入院をすることです。また家庭の事情も社会的入院の理由に挙げられています。
■関連記事
・療養病床削減に厚生労働省が2000億円投入(2006年5月5日の記事)
・高齢者用賃貸住宅でも介護保険サービスを(2006年2月19日の記事)
・医療制度改革法案を自民党の部会が了承(2006年2月8日の記事)
・介護型の療養病床を削減に(2006年2月6日の記事)
・厚生省、介護型療養病床を廃止へ(2005年12月2日の記事)
「重度者の自宅介護の実態」を知ろう [ column ]
「イザ!」の記事に、重度者の自宅介護の実態をレポートする記事があります。
ときおり1週間程度の短期間を有料老人ホームで過ごし、その間は家族がゆっくり休む形で長い間の自宅介護を続けていく人も多いようです。こうしたショートステイの活用は、これからもますますニーズが高まるのではと思います。
あまり深刻にならないこともポイントだと思います。家族があかるく振舞っていると、介護されている人にもその気持ちが伝わります。
在宅介護を長期間続けることは、非常に難しくたいへんなことなのです。
2006年8月27日
大津で高齢者虐待防止シンポジウムを開催 [ news ]
滋賀県大津市にある特定非営利法人「あさがお」が、滋賀県と協力して“高齢者虐待防止”に関するシンポジウムを開催します。
開催は9月22日の午後1時半からで、場所は大津市の「ピアザ淡海」(大津市におの浜1-1-20)です(入場無料)。基調講演は「高齢者虐待防止法の狙いを目指すもの」と題し、フィオーレ南海の施設長である柴尾慶次さんが行います。
特定非営利法人とは、いわゆる「NPO法人」のことです。この「あさがお」は、高齢者やハンディキャップをもつ身障者の権利を擁護するために2005年2月に設立。相談員2人を含む6人のスタッフで、保健、医療、福祉などの相談に応じたりしながら活動している。
あさがおがこれまでに支援してきた高齢者虐待には、身体的な暴力行為のほか、高齢者の年金を家族が使ってしまう経済的な虐待、また、介護行為をいっさい行わない「ネグレクト」などがあるのだそうです。
このシンポジウムについて、詳しくはこちらをご覧ください。
2006年8月20日
大船渡市で「ふくしの職場説明会」 [ news ]
岩手県大船渡市で8月19日、「平成18年度ふくしの職場説明会」が開かれました。大船渡市の社会福祉協議会による催しです。
福祉を仕事としている人などによる体験発表等を通じ、福祉の仕事への理解と関心を高めるのが狙いで、福祉の仕事に進みたいという高校生や、中学高校の進路指導の教師を含む約30人が参加しました。
質疑応答も熱心に行われていたようです。
2006年8月14日
東急不動産が田園都市線沿線に高級老人ホームを [ news ]
このところ低価格帯の老人ホームが増える一方で、富裕層を対象にした高級老人ホームも増えています。その流れのなか、東急不動産も高級有料老人ホームの事業を強化していくとのことです。
主に東急田園都市線沿線を中心に、これまでもあざみ野駅と藤が丘駅の周辺で3施設を運営してますが、今後2008年3月期中をめどに、この両地区でさらに1施設ずつを建設する計画です。また、その他にも小田急線や東横線の沿線でも新たな施設を計画しています。
東急不動産といえば、田園都市線沿線に多くの住宅を分譲している大デベロッパーです。これらの多くが昭和40年代に販売された住宅ということで、そこで暮らしている人の多くはそろそろ60歳代を向かえている頃です。有料老人ホーム事業の強化には、こうした住人の高齢化も背景にあるものと思われます。
東急不動産の有料老人ホームの特徴は、健常者向けの施設から介護付き施設に移る際に、入居一時金や保証金がかからないことです。入所者の健康状態に合わせて、長期間にわたってさまざまなサービスを提供することも同社の戦略にあるのです。
2006年8月13日
千葉県の特養「杜の家」で職員が入所者に暴行 [ news ]
高齢者施設での職員による入所者への暴言・暴行事件が相次いで発覚しています。
8月8日には、千葉県香取市の特別養護老人ホーム(特養)「杜の家」(もりのいえ)において、2005年10月に24歳の非常勤職員が93歳の男性入所者のわき腹を殴るなどしていたことが明らかになりました。
この「杜の家」は社会福祉法人「福祉楽団」が運営しており、施設の調査によるとこの男性職員は「介護中の激しく抵抗されたため、われを失って殴った」と述べ、依願退職したそうです。
施設と県の説明によると、昨年10月17日夜、トイレの介護の世話をしていた男性職員が入居者の脇腹を3発殴った。入居者は医師の診察で上半身の広範囲で内出血が確認されたが、現在は回復している。2日後に入居者の入浴を補助していた別の職員が、内出血の跡を見つけ、虐待の事実が発覚した。 入居者は認知症のため、入浴や排泄(はいせつ)など日常生活全般にわたり補助が必要な状態だった。男性職員はホームヘルパー(2級)の資格を持ち、15年11月から同施設に勤務していた。(イザ!の記事より引用)
福祉楽団からのコメントもPDFで公開されています(福祉楽団の発表)。
施設が増え、必要な職員が増えてくると、職員の質が相対的に下がるのはやむをえないのでしょうか。最近、こうした事件が多いですね。入所者同士のトラブルだけでなく、入所者と職員の関係からも目を離してはいけない時代です。
老人ホームを選ぶ際は、施設の状態だけでなく、職員の態度にも気をつけたいものです。
■関連エントリー:「いい老人ホーム.comブログ: 高齢者虐待防止法が成立」
2006年8月12日
性的暴言の老人ホーム「さくら苑」が処分を見直し [ column ]
先ほどの記事で、東京都大和市の特別養護老人ホーム(特養)「さくら苑」で起きた90歳女性入居者への性的暴言事件で、その後、軽すぎる処分に対する批判が相次いだため、処分の見直しが行われたようです。
東京都東大和市の特別養護老人ホーム「さくら苑」で、男性職員が女性入所者(90)に性的暴言を浴びせた問題で、さくら苑を運営する社会福祉法人「多摩大和園」は9日、当初の処分内容を見直し、玉川桜子苑長を同日付で解任して本部付とし、男性職員2人も最終的な処分決定まで自宅待機とした。(YOMIURI ONLINEの記事より引用)
苑長を兼任することになる足利正哲常務理事は、事件を起こした職員について「介護の現場には戻さないだろう」としたそうですが、当然ですよ!
■当ブログの関連記事「老人ホームの認知症入居者に性的発言で「自宅謹慎7日間」?」
老人ホームの認知症入居者に性的発言で「自宅謹慎7日間」? [ news ]
あってはならない事件が発覚しました。
「イザ!」の記事によると、老人ホームの職員が90歳の女性入居者に性的な暴言を吐いていたことが明らかになりました。東京都大和市の特別養護老人ホーム(特養)「さくら苑」で1月に起こった出来事です。
同苑によると、1月21日、2人の男性職員が女性の排せつを介助した際、男性職員(30)が性的な行為をしてほしいとの発言をしたという。日ごろから施設の介護に疑問を持っていた女性の家族が室内にテープレコーダーを置き、発覚した。職員はホームヘルパー2級の資格を持ち勤続4年目。女性は認知症の症状があり、寝たきりで言葉も不自由だった。(イザ!の記事より引用)
この職員は自宅謹慎7日間の処分だそうです。ということは、8日目からは再び仕事に復帰するということですか?
事件もありえませんが、処分もありえないのではないでしょうか?
2006年8月 1日
「高松さんさん荘」汚職事件で「問題なし」と判断 [ news ]
香川県高松市で7月31日、特別養護老人ホーム「高松さんさん荘」建設をめぐる汚職事件を捜査する百条委員会が開かれました。
RNC西日本放送の記事によれば、施設を選ぶ過程などに問題はなかった、と結論づけたとのことです。
きょう開かれた「百条委員会」ではこれまでの証人尋問などをふまえた上で・施設選定の審査に不正はなく・補助金の交付も適正に行われていたとの結論に達しました。
これを受けて委員会では再発防止策についての具体的な検討に入り・市に寄せられた要望などは全て記録して公開することや・非公開の会議についても開催通知や会議概要の公表を行うことまた・施設選定の審査は市の職員ではなく外部の専門家が行うことなどの案が示されました。(同記事より引用)
記事にもあるように、一部の委員からは真相解明が不十分だとの反発もあがっているようです。

